神戸御影セラピスト歴17年!親子関係も改善していくインナーチャイルド・ヒプノセラピスト養成講座「心星ポラリス」

この世で一番愛している ・・・お市さ~ん➉:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

この世で一番愛している ・・・お市さ~ん➉

2018.03.11

●自分以外の誰のせいにもしない勇気 ~お市さ~ん~

 

●夫の家族に嫌われても平気 ~お市さ~ん②~

 

●人やモノに幸せにしてもらわない~お市さ~ん③~

 

●わたしの中の王国 ~お市さ~ん④~

 

わたし以外の誰にも、決めさせないからね!~お市さ~ん⑤~

 

自分に遠慮しないから、愛されるの~お市さ~ん⑥~

 

自分だけの美しい華を咲かせ、自分を誇りに思う一生を生き抜くの~お市さ~ん⑦~

 

妻でも嫁でもなく、わたしはわたし・・・ お市さ~ん⑧

わたしのモノガタリを生きる ・・・お市さ~ん⑨

 

 

 

この日、兄上率いる織田軍は、舅のいる場所から攻めた。

 

舅、浅井久正は四方八方塞がれ、自害した。

 

 

そしてわたしの夫、長政さんも援軍の来ない孤立無援状態になった。

 

 

一緒にいられるのも、時間の問題だった。

 

 

 

舅を自害させ、すぐそこまで夫の命を奪うためにやってきたのは、兄上が目をかけている部下、羽柴秀吉だった。

 

 

ずるがしこい猿のような男。

 

ひょうきんだけど、目は笑っていない。

 

兄上のことは、とても慕っているようだけど、どこか心を許せない。

 

時折わたしのことを、ねっちょりした目で見るの。

 

 

もう、身分をわきまえてよね!

 

 

 

 

そうやって、他に意識をそらそうとしたけど、無駄だった。

 

長政さんは、固い顔をしてわたしのところにやってきた。

 

 

その手に、一輪の花が握られていた。

 

 

緋色の美しい花が、長政さんの手の中でゆらゆら震えていた。

 

時折、庭に咲いていた花だった。

 

群れることなく、凛と背を伸ばし女王のように美しく咲き誇っていた。

 

 

 

長政さんはいつも

 

「あの花は、お市のようだ」

 

と言っていた。

 

 

 

 

「お市に最後に渡すプレゼントが、こんな花になってしまったよ。」

 

泣き笑いしているような顔で、長政さんが言った。

 

 

その唇が、ブルブルと震えていた。

 

 

「さぁ、この花を持って、茶々と初を連れてこの城から出るんだ。

 

信長殿も、妹のお前や姪になるこの子たちに危害を加えることはないだろう。

 

すぐに支度をしなさい。」

 

 

 

「・・・・・」

 

 

わたしは、その場で固まって身動き一つできなかった。

 

ついに来るべき時が来た。

 

頭ではわかっているけど、身体が反応しない。

 

 

「お市!!」

 

 

長政さんが、叫んだ。

 

 

「わかってるわ!

 

つらいのは、あなただけじゃないの!

 

後に残された方だって、命を断たれるほどつらいの。

 

理屈でも、本能でも、生きていなければいけないことは、わかってる。

 

娘たちもいる・・・

 

でも、わたしはやっぱりあなたとここに居たい。

 

娘たちだけ逃して、わたしは、あなたとここに居る!!」

 

 

そう叫んだ時、お腹に強い痛みが走った。

 

こんな時に、陣痛が始まったのかもしれない・・・

 

なんていうこと・・・

 

 

 

その痛みに、これ以上立ち続けることができず、その場に座り込んだ。

 

 

長政さんは今までに見たことがないような、菩薩のような顔でわたしを見つめた。

 

 

「なぁ、お市・・・

 

お腹の子もお前と一緒に生きて、この世が見たい、と言っているじゃないか。

 

その子に、この世界を見せておやり。

 

こんな戦乱の世の中だが、この子が無事に産まれ成長したあかつきには、戦乱の世は収まり平和になっているかもしれない。

 

浅井はこのような結末になったが、生きていてすばらしいこともたくさんあった。

 

この子に、その世界を見せてやりたい。

 

 

わたしとお前の子だ。

 

きっと強く生きていくさ。

 

 

男子であれば命を取られるだろうが、たぶんこの子は女子だ。

 

茶々と初の妹だ。

 

 

そうだな・・・

 

会えぬこの子に、名前を残しておこう。

 

この近江の地から、名を残そう。

 

この子は、「江ごう」だ。

 

 

この子が無事に生まれたら「江ごう」と名付け、大切に育ててほしい。

 

戦乱の世を鎮め、平和な世になるよう祈りを込めて育ててほしい。」

 

 

わたしはプライドも平常心も何もかも捨てて、愛する人に取りすがった。

 

 

「愛してる、て言って。

 

前の奥さんより、誰よりも、このわたしを!!

 

この世で一番愛している、と言って!!」

 

 

必死だった。

 

ただ、一言だけ、この言葉がほしかった。

 

 

この先、愛するあなたが目の前からいなくなっても、この言葉にすがって生きたい。

 

この言葉が、わたしをこの先、生かすことを知っていた。

 

この言葉を胸に、生きて生きて生き抜くの!!

 

 

「お市・・・

 

誰よりもお前を愛している。

 

前の妻よりも、これまでの側室よりも、親よりも誰よりも

 

この世で一番お前を愛している。」

 

 

痛いほど強くわたしを抱きしめ、長政さんは一番ほしかった言葉を与えてくれた。

 

 

その言葉は一条の光となり、真っ暗で明けぬ闇のようだった身体の隅々まで貫いた。

 

その光がお腹の子に届いたのだろうか。

 

 

陣痛は、収まっていった。

 

でも、じきまた強い痛みがやってくるだろう。

 

 

 

「ありがとう・・・

 

わたしも、この世で一番あなたを愛している。

 

この先、どうなろうと、あなただけがわたしの夫。」

 

 

わたし達は、最後の口づけを交わした。

 

 

「さぁ、もう行きなさい」

 

長政さんが言った。

 

それは「生きなさい」と、わたしには聞こえた。

 

 

もう後ろは振り向かなかった。

 

 

侍女に囲まれ、茶々と初の手を握りしめ、前だけ向いて歩いた。

 

 

茶々が無邪気にわたしに言った。

 

 

「ねぇ、父上は?

 

一緒に行かないの?」

 

 

「父上は、先にいってるの。

 

わたし達もいつかそこにいくのよ。」

 

 

「どこにいくの?」

 

「極楽浄土よ。」

 

 

「それは、どこにあるの?

 

遠いの?

 

いつ行けるの?

 

いつ会えるの?」

 

 

「いつか、もっと先よ。

 

遠い遠いところにあるの。

 

そこで、私たちが行くのを待ってくれているの。」

 

 

「ふ~ん、早く会いたいねぇ」

 

 

わたし達は、久しぶりに城の外に出た。

 

あの猿のような小男が迎えに来た。

 

 

「お市様!

 

ご無事で何よりです!!

 

おお、この姫たちはわたしが連れてまいります。」

 

 

その言葉を無視して、わたしは城を見上げた。

 

 

 

 

さよなら、愛おしい人。

 

 

そして陣痛が、またやってきた。

 

わたしはその場に倒れ込んだ。

 

 

「お市様!!」

 

侍女の叫ぶ声、ザワザワしたいくつもの声に混じって、風に乗ってかすかに聞こえた声を耳がとらえた。

 

 

「お市、愛している・・・」

 

 

「わたしも・・・

 

愛している・・・」

 

 

そうつぶやきながら、意識が遠のいた。

 

 

 

つらい現実から目をそらせるために、お腹の子が助けてくれたのだろうか。

 

 

小谷城は、それから間もなく落城した。

 

愛する夫は、城の中で自害した。

 

 

享年29歳。

 

 

 

さよなら、愛する人・・・

 

最愛の人・・・

 

 

それでも、わたしは生きていく。

 

 

生まれたばかりの赤子の手を握り、改めて誓った。

 

 

 

 

 

長政さんの予言した通り、この子は女子だった。

 

名前を「江ごう」と名付けた。

 

父親に会えなかった子が唯一父親からもらったギフトだった。

 

 

「江、一緒に強く生きていこうね。

 

生きて生きて、生き抜こうね。」

 

無心に乳を吸う江に、語りかけた。

 

 

 

外で茶々と初の笑い声が聞こえた。

 

 

ここはもう1人の兄信包の城だけど、この城の庭にも緋色の花が揺れていた。

 

 

それは、長政さんのようにも見える。

 

 

「いつもお市のそばにいるよ。」

 

 

そう言っているようだった。

 

 

 

 

ええ、わたしの心はいつもあなたといっしょにある。

 

でも、身体は生きていくしかない。

 

 

だから、わたしはこの先も生きていく。

 

 

もしこの先、身体は他の男に抱かれても、心は誰にも与えない。

 

わたしが抱かれるのは、あなたからもらった言葉にだけ。

 

その言葉だけが、わたしを濡らす。

 

 

そう決めたから。

 

 

 

それでも、生きていく・・・

 

あなたと約束したから。

 

 

 

生きて生きて、生き抜くの。

 

 

 

——————————–

 

あなたは素直に、大すきな人に、「大すき」

 

愛する人に「愛している」

 

と言っていますか?

 

 

たかが、言葉、と思わないで下さいね。

 

 

言葉には、言霊という強いチカラがあります。

 

 

その言霊があなたを支えることもあるのです。

 

 

 

 

しなやかに生きる。

 

 

美開女(Be.Akujyo)への第一歩。

 

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