女は子種がどの男のものであるかは、わかります・・・リーディング時代小説「茶々ってば」⑦:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

女は子種がどの男のものであるかは、わかります・・・リーディング時代小説「茶々ってば」⑦

2018.05.08

 

 

生きて生きて、生き延びてきたのは、彼のためにだけ・・・リーディング時代小説「茶々ってば」①

 

わたしは愛されている、という自信がない・・・リーディング時代小説「茶々ってば」②

 

傷つくのが怖い、心を閉じていれば何も傷つくことはない・・・リーディング時代小説「茶々ってば」③

 

秀吉は、わたしが初めて身体を開いた男だった・・・リーディング時代小説「茶々ってば」④

 

欠けていたパズルのピースが、見つかった・・・・・・リーディング時代小説「茶々ってば」⑤

 

快感のあるフリが、男が喜ぶと女はみな知っている・・・リーディング時代小説「茶々ってば」⑥

 

 

「ああ、今回も・・・」

 

月のものをトイレで見て、わたしはがっくり落ち込んだ。

自分の子宮から流れる赤い血が、忌々しい。

 

 

まるで

「お前には子どもはできぬ」

という烙印を押されたような気がする。

 

子が

子どもがほしい。

 

わたしの子が欲しい。

 

 

このまま、ずっと秀吉の子を産むことができないなら・・・わたしは、どうなるのだろう?

 

 

あの好色の男は、またすぐ新しい女に目を移すだろう。

その女が、秀吉の子種を受け取ったら・・・

わたしは用済みになるのか?!

 

他の女たちのように、「側室」という名前だけ与えられほっておかれるのか?

このわたしが?

浅井と織田の血を引くわたしが、農民ごときに屈辱を受けるのか?

そんなことは、絶対に許さない!!

 

そう思いつめ、毎月キリキリ胃の痛い思いをした。

食事もだんだん喉を通らなくなった。

夜も眠れず、妊娠できないまま秀吉に飼い殺しにされ、苦しむ夢ばかり見た。

 

 

そんなわたしを心配し、乳母の大蔵卿局(おおくらきょうのつぼね)が言った。

「茶々様、たいそう顔色がお悪いようですが、大丈夫ですか?」

 

彼女は、わたしが生まれた時からわたしに乳を含ませ慈しみ育ててくれた乳母だった。

母、お市が「女」を見せてくれた存在なら、わたしに「母」という存在を見せてくれたのは、この乳母だ。

誰よりもわたしを愛しみ、見守り、叱咤激励し、どんな時もそばにいて尽くしてくれた。

 

北ノ庄城を出た時、母は乳母の大蔵卿局に、わたしを託した。

誰よりもわたしを、慈しみ守ってくれる存在だと信頼していたからだ。

 

 

 

彼女はわたしの耳に、そっと顔を寄せた。

そして、驚くべき言葉を告げた。

 

「茶々様、女は子種がどの男のものであるかは、わかります。

けれど、男は生まれた子が自分の子種かどうかわかるすべはありません。」

 

なんと・・・!!

 

 

その言葉を聞いた時の、わたしの正直な気持ちを話そうか?

 

一本の光輝く道が見えた。

本当にそこに光に包まれた道が開けたのが見えた。

 

と同時に、浮かんだ疑問。

 

「誰じゃ?

秀吉に気づかれず、秀吉を欺きわたしに子種をくれるなど、そんな都合のいい相手がいるのか?」

 

秀吉は嫉妬深い。

わたしのところに通わない時も、他の男の出入りがないか自分の家来を配し、くまなくチェックしている。

そんな包囲網を潜り抜け、わたしは他の男に出逢うきっかけなどない。

 

「いいえ、茶々様。

茶々様に子種を与える男は、外にいるのではございません。」

 

なにを言う、大蔵卿局

いくら子種が欲しいと言っても、わたしにも相手を選ぶ権利はある。

誰でもいいわけではない。

密通の相手は、閉じた貝のように口が堅い男でないといけない。

 

秀吉は自分を裏切ったものを、絶対に許さない。

もし密通がばれたら、わたしもその男も命を奪われるだろう。

そんな命がけの密通を図るほど、わたしに命を預ける男などいるのだろうか?

 

 

そんなわたしの考えを読んだ彼女は、夜叉のような笑みを受けべひっそりささやいた。

 

「茶々様に子種を与える男は、ここにおります。

茶々様のことを一番理解し、最大の味方であり、最高の理解者がここにおります。」

 

「えっ?!」

 

乳母は、パンパンと手を叩いた。

静かにふすまが開いた。

 

そこに頭を下げた男がいた。

頭を上げたその顔を見た時・・・

 

「治長!」

 

と声が出た。

 

大野治長は、大蔵卿局の息子でわたしの幼なじみ。

同じ大蔵卿局の乳を飲んで育ち、身近な兄弟のような存在だった。

 

治長は、大蔵卿局の横に座った。

 

「茶々様、我ら親子は茶々様のためなら命をもさし出す所存です。

茶々様の願いを叶えるためなら、どんなことも致します。」

 

乳母は、言った。

 

「治長なら、茶々様に子種を渡すことができるでしょう。

そして、このことは我ら3人だけの秘密です。

死ぬまで口をつぐみ、墓場にまで持っていく秘密です。

ですから、どうぞ、この治長の子種をお使いください。」

 

「治長、そちはいいのか?」

 

治長は、頭を下げた。

 

「わたしでお役に立つのでしたら、喜んでこの身体を捧げます。

いえ、身体だけでなくすべてを茶々様に捧げます。」

 

「そうか、あいわかった。」

 

頭を上げた治長は、熱をおびた目でわたしを見つめた。

 

「茶々様、どのような子種を受け取ったとしても、お生まれになったお子は、茶々様のお子です。

秀吉様のお子が、茶々様のお子ではございません。

茶々様のお子が、秀吉様のお子です。」

おごそかに大蔵卿局が言った。

 

そうだ・・・

わたしの子だ。

 

豊臣の子ではない。

わたしの子どもだ。

 

 

わたしの産んだ子が、秀吉の子になるのだ。

 

 

大蔵卿局は、静かに部屋を出て行った。

部屋には、治長と私が残った。

 

長い夜が始まった。

 

 

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あなたに秘密はありますか?

 

誰に一番隠しておきたい秘密でしょうか?

 

その秘密を抱えていることは、あなたにとってどんな得があるのでしょうか?

 

あなたはそれを持ち続けていて、どんな気持ちですか?

 

 

秘密は女を美しくも、後ろめたくもさせます。

 

あなたはどちらでしょうか?

 

 

したたかに生きる

 

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