わたしにだけ、勃たない?・・・リーディン時代小説「寧々ね」➉:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

わたしにだけ、勃たない?・・・リーディン時代小説「寧々ね」➉

2018.06.11

 

彼の才能と運に賭けてみたい!・・・リーディング時代小説「寧々ね」①

 

彼はわたしの手を握りながら、頬にチュウしてくれました・・・リーディング時代小説「寧々ね」②

 

わたしが、わたしをイカせる・・・リーディング時代小説「寧々ね」③

 

夫が妻に、他の女性がすき、などと言うものでしょうか?・・・リーディング時代小説「寧々ね」④

 

男は女より、プライドの高い生き物です・・・リーディング時代小説「寧々ね」⑤

 

彼の子どもを産んでくれる女を、彼に与えます・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑥

 

その美しさはフェロモンが匂い立ち、男心をかき立てるような色香・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑦

 

女には、女でしかできぬ戦がある・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑧

 

光があるから闇は黒く、闇があるから光は白く輝きます・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑨

これまではひっそりと、恐るおそる出してた闇の顔を、わたしに対しても堂々と出し始めました。

清州会議が終わった夜、二人きりの閨で突然秀吉に言われました。

 

「寧々、わしは側室を持とうと思うのだか。」

 

「えっ?」

 

わたしは面食らいましたよ。

 

「明智に味方した若狭の守護大名の武田元明の妻子を捕えた。

妻の京極龍子が、子どもの命と引き換えにわしの側室になりたい、と申し出たのよ。

ならば、受けねばなと思っての。

 

人助けになるではないか。

龍子殿には、二人も男子がおる。

わしの側室の息子になれば、わしが手助けできるが、側室を断れば龍子殿も子どもたちもみな殺さねばならぬ。

どうしたらいいかのぉ?」

 

一見、秀吉の言うことは相談のように聞こえますが、わたしが断る余地がないのを承知で、相談に見せかけているだけです。

子どもが親に欲しいものを買ってほしい時、親が断れないような理由を見つけ、買わせるように持っていく方法ですね。

わたしがどうせ断れない、と言うことを知っているのです。

 

「仕方ないですわね。

人助けですから。」

 

そっけなく言うと、秀吉は満面の笑みになりました。

 

「さすが、寧々じゃ!

そうじゃ!

人助けのために、わしの側室にするんじゃ。

 

龍子殿は、武田で3人も子をもうけた。

わしは、45じゃ。

まだ、自分の子を持てるかもしれん。

多産な龍子殿なら、わしの子を宿すかもしれんしな。」

 

あっ・・・!

わたしは、鈍器で頭を強く殴られたような痛みを覚えました。

豪姫や秀勝という子どもをもらい受けながらも、秀吉はまだ自分の血を引いた子どもを持つことをあきらめていなかったのです。

信長様のお子だった秀勝を、羽柴の跡取りにする、と言っていたのに信長様が亡くなった今、秀吉の思いは違うところにあるようです。

やはり彼は、自分のDNAを持った子どもが欲しいのです。

その思いを、隠すことなく堂々とわたしに申し伝えたのです。

 

キリキリと胸が痛みます。

わたしだって・・・

わたしだって・・・

彼の望みを叶えてやりたい!

いや、わたしこそが叶えたい!!

 

わたしの一度も使われていない子宮。

一度も抱かれていない身体。

どうして、秀吉はそこを見ないのでしょう?

なぜわたしを女として封印しておいて、朽ちらせていくのでしょう?

彼の母親になる、と頭では納得しております・・・いえ、納得させました。

けれど、身体が赦しません。

ブルブルと怒りで震えています。

なぜ、わたしではダメなの?

わたしの身体では無理なの?

これまで20年も抑えていた思いが身体中に溢れ出し、今にも爆発寸前です。

 

秀吉は、そんなわたしのわたしの様子をおかしい、と思ったのでしょう?

「どうした?寧々?」

と手を握りしめようと、わたしの手に触れようとしました。

その時、わたしの闇もふたを開いたのです。

 

「触るな!」

 

わたしは彼の手をパン!と弾きました。

これは本当にわたしの声か?と思うほどの鋭い声でした。

 

「わたしを・・・

わたしを都合よく使いおって・・・

わたしがどれだけのことを我慢して、お前様に尽くしている、と思ってるの?

わたしは一生、お前様に抱かれず、他の男にも抱かれず、ヴァージンのまま一生を終えればいいと思っているの?

去勢した飼い犬のように、お前様に飼われ続ければいいの?

わたしだって女よ!

お前様がわたしを抱いてくれたら、まだ、子どもだって産める可能性もあるわ!

お前様を愛している。

なのに、どうして他の女を抱く?

それがどれほどつらいことか、お前様にはわからんのか!!」

 

結婚してから20年、抑え続け、納得させ続けた思いをついにさらけ出しました。

すべてを言い終え、ハァハァと肩で息をしました。

わたしの身体はまだ震えています。

とんでもないことを口にした、という思いと、やっと言えた、という思いが複雑に交差しています。

 

結婚して初めてわたしの本音を聞いて、秀吉はショックを受けたようです。

ガックリ肩を落とした姿は、一回り小さくなったように見えました。

 

「すまん、わしは寧々をそこまで追い詰めとったんじゃなぁ。

わしのワガママで、寧々をおかんにしてしもうたなぁ。

本当に、すまなんだ。」

 

秀吉は、わたしに頭を下げました。

そして言ったのです。

 

「わしには、どんな形であれ、寧々が必要じゃ。

ずっとそばにいて欲しい。

だが、わしには寧々を抱くことができん。

できんのよ。」

 

「なぜですの?」

 

秀吉は口をつぐみました。

息苦しい沈黙が流れました。

良くないことを聞く気がする・・・

そんな予感で、窒息しそうでした。

 

やがて秀吉が、かすれた声で言いました。

 

「わしは、寧々には勃たないんじゃ。

お前が寝ている時にも何度も試してみた。

男として寧々を抱きたい、という欲望はあった。

でも、どうしても無理じゃった。

わしは自分がおかしいのか、と思った。

他の女で試したら、他の女とはできるんじゃ・・・

なぜなのか、わからん。

 

たぶん、わしには寧々にコンプレックスがあるんじゃと思う。

お前はわしより10近く年下なのに、賢く、わしよりも身分が高い家柄じゃった。

愛されて育ち、天真爛漫だった。

そんなお前に惹かれ、お前を手に入れたい、と望んだ。

でも手に入れてみたら、お前は輝きすぎてわしには手が届かない相手じゃった。

 

だが、お前を愛してる。

どんな女よりも、お前が一番じゃ。

お前を離したくない。

ずっとお前をそばに置きたい。

そう考えて、お前をおっかあにすることにした。

 

じゃが、お前も一人の女じゃ。

お前はわし以外の誰にも抱かれてないんじゃのう。

わしはお前は女としての欲望がないんだと思い込んどった。

そんなワケはないのになぁ。

今まで我慢して耐えてたんじゃなぁ。

 

本当にすまなんだ。

 

寧々。

 

離縁しよう・・・」

 

秀吉は、涙ながらに言いいました。

 

「これ以上、お前を苦しめるわけにはいかん。

わしと離縁して一人の女になったら、お前は他の男に抱かれることもできるだろう。

他の男と結婚することもできるだろう。

もしかしたら、まだ子を産むことができるかもしれん・・・

お前のためには、それが一番いいのかもしれん・・・」

 

わたしは呆然としたのです。

こんな事実が、あったのです。

この事実を長い間、秀吉はわたしに隠し通していたのです。

わたしにだけ、勃起できない?

なんですか、それ?

 

屈辱と怒りで、髪の毛が逆立ちました。

握りしめたこぶしに爪が食い込み、固く噛みしめた唇から血が流れ出しました。

わたしの心にも鋭い刃が突き刺さり、今にも息絶えそうです。

 

「なに・・・

なに、それ?

今さら、20年も経って何よ!」

 

わたしはキリキリと音を立て、突き刺さった刃を抜きました。

 

「もうわたしは、35よ!

今さら離縁され、どうしろ?というの。

35で処女だなんて、誰がわたしを抱いてくれるの?

20年も妻をしておいて、誰が信じてくれるの?

もっと早くに教えてくれていたら、まだ身の振り方を考えられたわ!

今さら、どうにもできないのよ!」

 

わたしは激情にかられ、そばにあった湯飲み茶碗を投げつけました。

秀吉は腕でよけましたが、畳に落ちた茶碗は割れ、欠片が秀吉の頬に当たり切れました。

切れ後から、血が流れています。

 

「わたしにだけ、勃たない?

はぁ?なにそれ?!

わたしのこと、女として見てないだけでしょう?

都合よく使っただけでしょう?

自分のコンプレックスを、埋めたかっただけでしょう?

いい加減にしてよ!」

 

一度開いた闇は、もう閉じられません。

一度口に出した言葉も、もう二度と口に戻せません。

わたしは呪いのように次々、口に戻せない言葉を吐き続けました。

言いたいことを言い終えると、わたしは秀吉の前に立ち、着ていた着物を脱ぎました。

 

真っ裸になって、力なく座り込んだ秀吉を上から見下ろしました。

秀吉は、どうしたのか?と、おびえるような眼差しでわたしを見上げました。

わたしは裸のまま、秀吉に抱きつき、寝床に身体を押しつけました。

押しつけた男をどうしたらいいのかわからないまま、彼の着物をはだけ、あちらこちらに唇をつけました。

彼を犯すように、わたしは馬乗りになりました。

そして彼のものを触りました。

 

そこは、力なくグンニャリと柔らかいままでした。

 

「寧々、すまん・・・」

 

秀吉が泣き始めました。

わたしは打ちのめされました。

呆然としていた裸のわたしに、彼が背中から着物をかけてくれました。

 

「わしは、お前を抱けん。

お前を女にしてやれん。

本当に、すまん。」

 

そうです、わたしは女の形をしたものです。

妻という名ですが、女ではないのです。

秀吉は、そっと立ち上がると部屋から出て行きました。

残されたわたしは1人です。

夏の暑い夜なのに、心も身体も氷のように冷たいのです。

 

もう二度と朝なんて来なければいい・・・」

このまま目覚めたくない・・・

 

そう思いながら、わたしは眠りにつきました。

その夜、秀吉は寝床に帰ってくることはありませんでした。

 

————————————-

 

あなたは二度と口に戻せない言葉を、吐いたことはありますか?

 

その言葉は、きっとあなたの心にも突き刺さったでしょう。

 

言葉は、聞いた方も言った方も、二度と戻せません。

 

戻せないけど、言わずに言えない言葉もありますよね。

 

 

言葉・・・

 

それは、人を傷つけも癒しもする力を持っています。

 

 

それを知った上で、言葉を使いこなしたいですね。

 

 

 

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