わたしは、すべてを思い出しました・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑪:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

わたしは、すべてを思い出しました・・・リーディン時代小説「寧々ね」⑪

2018.06.12

 

美しく生きる!美開女伝説3リーディン時代小説「寧々ね」①~➉

 

あんなに苦しくつらい思いで眠りについたのに、目覚めてしまいました。

目覚めは最悪でした。

身体中は燃えるように熱いにの、寒気でゾクゾク震え、関節の節々がひどく痛みます。

 

結局昨日は、裸のままで自分を抱きしめ眠っていました。

その身体には、何かに噛まれたようなあとがいくつもあり、知らず知らずそこをかきむしっていました。

そこはかきむしりすぎたせいか、膿んで熱を持っていました。

いつもなら夏の夜は蚊帳に入って眠るのに、昨日はあまりのショックに蚊帳に入ることさえ忘れ、蚊帳の外で眠ってしまったようです。

 

どうやら、わたしは病にかかってしまいました。

苦しくて起き上がろうにも、起き上がれません。

喉が渇いて、水を飲もうにも昨日秀吉に茶碗を投げつけて割ってしまったので、飲めません。

身体中が熱くて痛くて苦しくて、誰に助けを求めようとしても声が出ません。

 

「ああ、このまま死んでしまってもいいのかもしれない。」

そう思いました。

ここでわたしが死んでも、誰も悲しまないでしょう。

秀吉には子どもを産んでもらえる側室ができるし、うまくいけばお市様も手に入るかもしれません。

わたしがいなくても、もういいのではないでしょうか?

わたしも、このまま彼のそばで生きていくには、苦し過ぎます。

かといって彼と離縁し、他の男に嫁ぐことなど考えられません。

 

心も身体も、とにかく苦しいのです。

早くこの痛みから解放されるには、死ぬより他に方法がないのではないでしょうか?

あるいは、愛する彼ともう一緒にいられないのなら・・・

生きていけないのなら、これ以上生きる価値などありません。

このまま息絶えてもかまいません。

そう思いながら、意識が遠のいていきました。

 

白い霧が、わたしの目の前を覆っていました。

足元には美しい花が、咲いていました。

わたしは軽やかな足取りで、そこを歩いていました。

後ろから誰かが「おーい!おーい!」と呼んでいます。

その声に後ろ髪を引かれる気持ちも、ありました。

けれどもっと先に進みたくて、声を聞き流し前に進んでいきました。

 

やがて前の前に、蓮池が見えてきました。

泥の中にいくつもの白い蓮の花が、咲いています。

それはそれは、神々しいほどの美しさでした。

足を止め、蓮の華の美しさに見入りました。

その時、どこからか声が聞こえてきました。

 

「お前は、この蓮の花のように生きるのだ。」

 

わたしは、このような白く清らかな蓮のように生きてなどいけません。

 

「それは、無理です。

わたしは泥の中で美しく咲く蓮のように生きられません。」

 

「お前が一番大切にしているものは、なんじゃ?」

 

わたしが一番、大切にしているもの?

それは

それは・・・

 

「秀吉です。

わたしは誰よりも、何よりも彼を大切に思っています。

愛しています。」

 

「求めることが、愛なのか?」

 

「・・・・・」

 

「親は子どもに、見返りを求めるのか?

お前は見返りを求める愛などいらないから、と言ってもう一度生まれたのではないのか?」

 

あっ・・・

 

わたしは、すべてを思い出しました。

遠い昔、今のわたしになる前・・・

 

わたしはひどい女でした。

自分の身体を武器に、権力者の近くまでのし上がった女でした。

何人もの男に抱かれ、男を意のままに操りました。

身体の悦びも恍惚感も、存分に味わい尽くしました。

この身体で、何人もの男たちを破滅させました。

贅沢な生活を堪能しました。

けれど年を重ねわたしに魅力がなくなると、男たちはごみを捨てるようにわたしを捨てました。

わたしは誰も愛していなくて、わたしも誰にも愛されていませんでした。

権力とお金が欲しかったわたしに、愛は邪魔なだけでした。

わたしは男たちを恨みながら、死んでいきました。

 

だからわたしは望みました。

女の悦びはいらないけれど、純粋な愛が欲しい。

見返りなど求めない愛が欲しい。

そんな愛を手にするために生まれてきたことを、思い出したのです。

 

「そうだ。

今回お前は、泥の中に咲く蓮のように生きるために、生まれてきた。

その設定を選んだのだ。

すべてお前が選んだ、望み通りの設定だ。

お前が大切に思うものを、大切にしたらいい。

誰に何を言われようとも。」

 

「はい、わたしはわたしが選んだ道を歩いて行きます。」

 

そう言って、わたしは蓮池に別れを告げました。

くるりと背を向けましたわたしの背中に、あたたかい声が聞こえました。

 

「寧々、お前なら大丈夫だ。」

 

わたしはその声を抱きしめながら、一歩ずつ来た道を戻ります。

わたしを待つ愛おしい場所に・・・

 

 

そこでふっ、と目が覚めると、秀吉がわたしに手を取って泣いていました。

「お前様・・・」

わたしは途切れ途切れの声で、秀吉に話しかけました。

 

「おおっ、寧々!

気がついたか!

お前は3日間も、こんこんと眠っておったんじゃ。」

 

ビックリしました。

わたしは3日間も眠り続けていた記憶がありません。

 

「豪が、倒れているお前を見つけたんじゃ!

泣きながら、わしに伝えに来た。

お前はひどい高熱で倒れていた。

たぶん蚊にかまれ、そこで毒をもらったようじゃ。

無事に戻ってきてくれて、本当によかった・・・」

 

秀吉は、わたしの手を取りながら涙をポタポタ流しました。

そばには、豪姫もいて心配そうにわたしをのぞき込んでいます。

秀勝もいます。

お母様も泣いています。

 

ああ、わたしにはこうやって本当にわたしを愛し、心配してくれる家族がいます。

これが、わたしが欲しくてほしくてたまらなかったものなのです。

大切な人達です。

 

「お前様が、わたしを呼び戻してくれました・・・」

 

「えっ?!」

 

「おーい、おーい、と呼ぶ声がしたのです。

その声があったから、わたしは戻って来れました。」

 

「寧々、お前はそんな遠い場所まで行ってたんか・・・

そこは極楽浄土だったんじゃないんか?」

 

「そうかもしれません・・・

でもおかげで、わたしは自分が生まれた意味を思い出しました。

お前様、わたしともう一度やり直しましょう。

わたしは今のまま、お前様と一緒にいられるだけで幸せです。

それが、ようやくわかりました。

 

わたしがお前様を、天下人に押し上げます。

共に天下を目指しましょう。」

 

「寧々、よう言った!

 

やっぱり、わしの寧々じゃ!

お前の代わりなど、誰もおらん!

寧々はわしにとって、唯一無二の存在じゃ。

 

ありがとう!

ありがとう、寧々・・・」

 

わたしは秀吉の手をしっかり握りしめました。

 

わたしは身体のつながりより、もっと深いつながりを手に入れました。

それはわたしが心の底から望んで望んで、手に入れたかった唯一無二の愛、でした。

 

 

————————————-

 

あなたが今いる環境、立場、すべてあなたが望んだ設定通りの舞台です。

 

どうしてあなたは、それを選んだのと思いますか?

 

あなたにはどんなドラマがあるのでしょう?

 

あなたは欲しいものを得るために生まれてきました。

 

あなたが心から望む一番欲しいもの・・・

 

 

なんでしょうね?

 

 

 

美しく生きる

 

美開女(Be.Akujo)への三歩目。

 

 

 

 

 

 

 

 

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