自分がゴールを決めたら、運命が勝手にわたしを運ぶだろう・・リーディング時代小説「千だって」⑨:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

自分がゴールを決めたら、運命が勝手にわたしを運ぶだろう・・リーディング時代小説「千だって」⑨

2018.07.11

 

わたしはたくさん恋をするために、生まれてきたのよ・・・リーディング時代小説「千だって」①

 

セレブ妻は人質、もっとドラマチックに生きたいの!!・・・リーディング時代小説「千だって」②

 

考えても仕方ない時、心の中でこの魔法の言葉を唱えるの・・・リーディング時代小説「千だって」③

 

いくらセレブであっても、お子はお金で買えないものね・・・リーディング時代小説「千だって」④

 

一番見たくない所に、本当に大切な答えがあるの・・・リーディング時代小説「千だって」⑤

 

人生にもし・・・はないことを知っている・・・リーディング時代小説「千だって」⑥

 

人に嘘をつく時は、まず自分に嘘をついて心をごまかす・・・リーディング時代小説「千だって」⑦

 

運命は自分の思いで、変えられる。運命を操る女になる・・・リーディング時代小説「千だって」⑧

 

 

徳川との和睦が終わり、条件通り大阪城の外堀を埋める工事が終わった。

「外はワイワイガヤガヤ賑やかね。」

と、刑部卿局に話しかけた。

最近の彼女は、沈んだ顔をして無口になっていたかと思うと、賑やかにおしゃべりを始める。

大丈夫?!

生まれた時からずっとそばにいて、わたしをサポートしてくれる彼女だけがわたしの頼りだ。

と思いかけてハッ、と気づいたの。

 

ダメよ!千ってば!!ダメダメ!!

あなた、砂漠に咲くワイルドぶらわーになる!て誓ったじゃない!!

人を頼りにしてはいけないわ。

でも・・・どうやって運命を操るワイルドフラワーになればいいのかしら?

わからないわ。

でも、なるの!

そうなる、て先に決めるの。

そうしたら、きっとなれるはず。

 

わたしの耳に寧々ママに言われた言葉がこだまする。

「運命は自分の思いで、変えることができるのです。

変わるのです。

自分の手で。

ただ、運命に流されているだけではだめですよ。

運命を操る女になるのです。

あなたならきっとできます。」

 

そうよ、あの北政所にまで上り詰めた寧々ママがそう言ってくれたのよ。

なら、運命に流されるのではなく、運命を操る砂漠に咲くワイルドフラワーになるしかないわ。

自分がゴールを決めたら、運命が勝手にわたしを運ぶはず。

それが、運命を操る、ということかもしれない。

 

無事、外堀の工事は終わったけれど、外堀だけでなく三の丸、二の丸と、続けてどんどん城に向かって堀を埋めていたの!

もう、ビックリ!!

これって、約束違反じゃない?!

お濠をこれだけ埋めてしまったら、大阪城は丸裸よ!

驚いた淀ママは、すぐおじいちゃまに不服を申し立てたけど、あっさりスルーされたみたい。

このままの大阪城だと、次に戦があった時はお城にこもって戦うなんて到底無理・・・

おじいちゃまは、わたしの命なんてどうでもいいのね・・・

わたしも秀くんと一緒に討ち死にすればいい、と思っているわけね。

孫の命と引き換えに、天下を取れたらいいわけね・・・

 

そう思うと、悲しくて悔しくて切なくなった。

わたしは自分の部屋に戻り、泣いた。

 

「姫様・・・」

刑部卿局が静かに部屋に入ってきた。

わたしは涙を見られたくないから、背中を向けた。

「姫様、覚悟をして下さい。」

 

もう、寧々ママも刑部卿局も、覚悟、覚悟、てうるさいわね!

そんなに簡単に「覚悟」という言葉を出さないでよ!

わたしは腹がたって、ムスッと黙り込んだ。

 

「姫様、よくお聞きください。

大御所様は、可愛い姫様が嫁いだ先であっても、徳川の天下安泰のためならむごいこともするでしょう。

それが上に立つものというのは、個人の感情に流されてはいけないのです。

お家のため、天下の民のために大御所様は、行動されます。

姫様にとって、それは辛いことと存じます。

けれど、大御所様は姫様を見捨てたわけではございません。

水面下ではいろんなかけひきがなされております。

いいですか、姫様。

姫様は秀頼様の正室であると同時に、徳川からの人質です。

正直に申しまして、豊臣がここまで持ちこたえられたのは、姫様、という人質がいたからです。

もし姫様がおられなければ、大御所様はとっくに豊臣を滅ぼしていたでしょう。」

 

「えっ、そうなの?!

わたし、おじいちゃまに見捨てられていたわけじゃないの?」

 

「大御所様は、そのようなお方ではありません。

可愛がっていた姫様をどのようにして大阪城から救い出すか、懸命に考えておられます。

豊臣とって、淀様にとって、姫様は命綱なのですよ。」

 

「命綱・・・」

 

わたしは能天気なまでに、自分が人質である、ということをすっかり忘れ果てていた。

それほど秀くんとの時間は、あたたかくやさしいものだったから。

 

「いいですか、姫様。

姫様や秀頼様にとって、生まれて初めての戦でした。

そして、戦はこれから続くやもしれません。

秀頼様は、残念なことにお父様の太閤秀吉様から戦の仕方を何も学んでおられません。

戦だけでなく、人たらしとまで言われた人の心をつかむ方法さえ学ぶ時間がなかったのです。

それは戦において、致命的です。

きっと秀頼様は、ご自身のためではなく、淀様や家臣たちのために戦っておられるのでしょう。

秀頼様は、心優しいお方です。

平和な時代にお生まれになっていたら、きっとよい関白となりこの国を治めていったことでしょう。

そんな秀頼様とたくさんの戦を経験した大御所様が戦うのは、圧倒的な差があります。

このたびの戦では、豊臣に味方する者たちの懸命な働きで何とか和睦に持っていけました。

が、次に戦う時は・・・」

 

「次に戦うと、どうなるの?

その先を言いなさい、刑部卿局!」

 

「もう、無理かと存じます。」

刑部卿局はうつむいて、小声で言った。

 

そうか・・・

そうだったのね・・・

刑部卿局がここまで言う、ということは、きっとまたおじいちゃまは戦を仕掛けてくる、と言うことなのね。

なら、人質としてこの大阪城にいるわたしに、何ができるだろう?

そうだ、秀くんとの時間を大切に過ごすことだ。

どれだけ一緒にいられるかわからないけど、秀くんとの時間を大切に過ごそう。

 

正直、この時のわたし秀くんと一緒にこの大阪城という大きな鳥かごで一緒に息絶えていくことしか考えていなかったの。

それがこの城で、つがいとして飼われていたわたし達の末路だと信じていたから。

ああ、あの退屈で夢見る様な時間が、一番平和だったんだわ・・・

人は失った時に、その大切さに気づくのね。

あとどれだけの時間が残されているわからないけど、秀くんと大切に過ごそう。

秀くんを笑顔にしよう。

そう決めたの。

 

この時期、秀くんはわたしのところによく来てくれた。

この頃、お城に側室さんが産んで養子に出した国松君と奈阿姫が城に戻ってきたの。

二人は初めて、父親である秀くんに会ったの。

秀くんは照れながら、恥かしそうに二人を伴ってわたしのところに来たわ。

二人とも緊張していたから、刑部卿局にいってお菓子を持ってこさせたの。

美味しそうに食べる可愛い二人の子どもを見ながら、ほのぼのした気持ちになった。

特に奈阿姫は、わたしに身体を預け甘えてくるから、可愛いったらありゃしない!!

もし、わたしにお子が生まれていたら、わたしと秀くんももっとちがった関係になっていたかもしれない・・・

そうなこといっても、仕方ないけどね。

平和な時間は、ほんのわずかだった。

 

丸裸になった大阪城の堀の一部を掘り返し、大量の兵糧米を運び、兵を募ったことを知ったおじいちゃまに

「大阪城をすぐに出て地方に行くか、城内にいる兵をみな辞めさせるか、どちらかを選ぶように。」

と言われたの。

当然、豊臣はそんな条件を受け入れられるはずもなく、和睦するためにおじいちゃまのところに向かった大野治長は途中で闇討ちに合い、負傷して帰ってきたの。

交渉決裂・・・

大阪夏の陣が始まったわ。

 

けれど、今回は以前の戦と世情が違っていたの。

徳川が幕府を開いていたの。

おじいちゃまがパパに位を譲り世襲制になっていたから、世間は豊臣の時代が終わり、徳川の世になっていることを認めていた。

ほとんどの大名たちも、今さら豊臣に加勢したところで、負け戦になるだけだと豊臣に味方してくれなかったの。

でも、わたしは何とかしたかった。

何もできないかもしれないけど、何とかしたかった。

秀くんを、子どもたちを、淀ママやみんなを守りたかった。

だから、パパのところに使者として行った。

付き添いに怪我をした、大野治長を連れて行った。

 

パパに会うのは、嫁いでから初めてだった。

パパの横で、ママが涙をこらえていた。

大野治長はパパに言ったの。

「わたしは切腹しますから、どうぞ秀頼様と淀様のお命だけはお助け下さい。」

と。

それは人質としてこのままわたしを置いて帰るから、その代わりに秀くんと淀ママを助けて欲しい、という交渉だった。

 

おとぼけながら、わたしは初めてそのことを知った。

けれど、パパは首をたてに振らなかった。

わたしもパパに頭を下げて、訴えた。

「どうか、秀頼様と淀様のお命だけはお助け下さい。」

と。

 

パパは冷たい声でわたしに言ったの。

「大阪城に戻りなさい。

お前は、秀頼様の妻だ。

お前の城は、大阪城だ。」

 

その声は、わたしの心を引き裂いた。

ママは泣いていた。

ママに弱いパパなのに、パパは揺るがなかった。

そして、わたしは何の役にも立たない。

 

なにが、砂漠に咲くワイルドフラワーだ

誰だ、そんなもん。

わたしごときに、なれるワケないじゃん。

敗北感に打ちひしがれた。

 

わたしは徳川から見捨てられた・・・

絶望とあきらめが、わたしを包み込んだ。

砂漠に咲くワイルドフラワーは、あっという間に手折られた。

花びらが散った後には、また荒涼とした砂漠が広がっていた。

 

わたしは「覚悟」をなめていたの。

寧々ママと刑部卿局が、覚悟、覚悟、と言っていた意味がよくわかった。

わたしには「覚悟」ができていなかった。

覚悟のない中途半端な決意は、何かあるとすぐ散ってしまう。

 

散ってしまった花びらを手に、わたしは砂漠に立ちすくんでいた。

目の前が、ひどい砂ぼこりで何も見えないの。

だけど、どうやらそこには誰もいない。

わたしはたった一人

 

たった一人だったの・・・

 

 

————————————-

 

あなたは自分が「こうなりたい」「こうしたい」というゴールを決めていますか?

 

あなたが決めたら、運命があなたをそこに運びます。

 

決める、ということはとてもパワーが必要です。

 

安易に決めたことは、安易に破られます。

 

そこに「覚悟」

 

ありますか?

 

 

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美開女(Be.Akujo)への四歩目。

 

 

 

 

 

 

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