やっぱり、わたし、強運!!・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」⑥:神戸御影ヒーリングサロン 心星 POLARIS(ポラリス)

やっぱり、わたし、強運!!・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」⑥

2018.08.07

 

 

わたしが望むのは、退屈な毎日からのレボリューション!・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」①

 

わたしは、龍の背中に乗ってやる・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」②

 

運命は「もし・・・」を超えた積み重ねで、動いている。・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」③

 

頑張れ、わたし!女が嫁ぐ、というのはこういう事なのか・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」④

 

生まれ育った出自を含め、すべてがわたしの「誇り」・・・リーディング時代小説「篤あっつつ」⑤

 

その男は、大きな身体をしていた。

がっしりとした体躯を見れば、薩摩男だとわかる。

幾島がわたしに告げた。

「薩摩から来た、西郷と申すものです。

斉彬様の江戸参勤に伴い、薩摩から一緒に参ったものです。

これ、西郷、篤姫様に顔を上げい。」

西郷は薩摩男にありがちな、えばっている顔つきではなかった。

「篤姫様、初めてお目にかかります。

西郷吉之助と申します。

こちらでは、御庭方役をいたしております。」

そう言って目を細めて笑みを浮かべた顔を見て、わたしは故郷に置いてきた犬の太郎を思い出した。

小さい頃から一緒に走り回った太郎。

いつもわたしの言うことに、忠実に従った太郎。

お義父上の養女になって家を出る頃は、すっかり年老い毛並みもしょんぼりし、寂しそうにわたしを見送っていた。

最後に太郎の背中を撫で、抱きしめた。

太郎は今どうしているだろう?

わたしのことをまだ覚えているだろうか?

太郎もこんな目をしていた、と思うと何だか悲しくなり、目元が緩んでしまった。

 

「あ・・・篤姫様、わしは何かご無礼をしてしまったでしょうか?」

西郷が慌てて聞くので、わたしは小さく手を振って言った。

「そうではない、そなたのせいではない。

ただ、少し薩摩のことを思い出した。

ほんの少しホームシックになっただけじゃ。

気にせずとも、大丈夫じゃ。」

「それでしたら、よろしゅうございました。

これからわしは、御庭方役として毎日この庭を掃除しておりまする。

姫様さえよろしければ、お手すきの時にいつでもお声かけ下さい。

わしにできることがあれば、何でもいたしまので。」

そう言って、西郷は頭を下げた。

 

御庭方役、というのは、一見すると普通の庭の手入れをする植木職人のような仕事に見える。

だが、それは仮のすがただった。

庭方役は毎日、庭のそうじや手入れをする。

お義父上は、大切な話しや人に言えないことを紙にしたため、庭に捨てる。

庭方役は毎日、庭をそうじしているので、そのような紙をすぐに見つける。

そこには、いろんな情報が記されてる。

それを元に、庭方役はお義父上の代わりに動く。

この「御庭方役」を任せられる、ということは西郷はお義父上にかなり気に入られた、と見受けた。

実際、お義父上は西郷のことを高く買っていた。

また人と人としての相性もあったのだろう。

西郷は、お義父上を崇拝、と言える位置に上げるほど尊敬しながらも、自分の意見をはっきり述べるらしい。

それに対してお義父上も、目下のものだから、と軽んじず膝を突き合わせ論じることもたびたびだった。

幾島は西郷から家定様のことや、江戸城内部のことを調べてもらい、策を講じた。

 

ところで、わたしの結婚話が進まないのにはわけがあった。

わたしが江戸に上がってきた年の6月、アメリカからペリーがやってきてその後すぐ、家定様のお父上であった徳川家慶様が亡くなった。

幕府は家定様の結婚どころではなかったのだ。

そして、それが落ち着いたかのように見えた翌年の秋、ようやく幕府は12月にわたしを迎い入れたい、という話を持って来た。

ところがそのすぐ後、安政の大地震が江戸の町を襲った。

マグニチュード7の大きな地震は、江戸の町を直撃した。

わたしの住んでいた屋敷も、大揺れに揺れ、床が割れ天井が落ちてきた。

幸い、お義父上やわたしや幾島など江戸屋敷のものは無事だった。

が、江戸の町の犠牲はおびただしく、死者は2万人とも言われた。

そしてこの地震で、結婚はまた延期されてしまったのだった。

 

「のう、幾島・・・。

わたしは家定様とご縁がないのであろうか?

こうやって御台所教育をしてもらい、どうにか形になってきたと思う。

だが、何かがわたしに足りないのであろう。

まだ運命がわたしにOKを出さないのはなぜだろう。

わたしに何か足りないものがあるからだろうか。」

わたしにしては珍しく弱気だった。

 

すると幾島は、ふん、と鼻で笑って言った。

「何を柄にもなくしおらしく、言ってらっしゃるんですか?

このわたしくが教育をして、なにか足りないものがある?

とんでもございません。

そんなものは、まったくございません!

いえ、あるとしたら一つだけです。

その弱気です。

篤姫様、どうぞ思い出して下さいませ。

篤姫様は「強運」だけを持って来た、と言われていましたね。

「強運」は強気だからこそ、ついてまいります。

弱気な方に「強運」はついてまいりません。

よろしいですか?篤姫様。

すべての出来事には、意味があります。

一見ネガティブに見える出来事にでさえ、最善の未来があるのです。

250年続いた徳川幕府は、これまでの溜まりに溜まった膿みを出しているのです。

その膿みをすべて出し切ったところに、あなた様が入るのです。

これまでの徳川の御台所様の中で、あなた様は異色の存在です。

いえ、前代未聞の御台所様でしょう。

そのような御台所様をお迎えするのに、これまでの古色蒼然とした江戸城では合いません。

あなた様は徳川250年の膿み出しを終えたまっさらな新しい場所に入り、何かを新しく産み出すのです。

そのために必要なお時間です。

落ち込んだり、弱気になっている時間なぞありません!!」

 

「膿み出しを終えた新しい場所で、何かを産み出す・・・」

 

「そうです。

それこそが、何にも染まらず悠然と龍に乗って江戸にやってこられたあなた様にふさわしい場所です。

ですから、どうぞお気を強くお持ち下さいませ。」

 

幾島の言葉で、目の前の見えない壁が霧のように消え去り、360度ワイドに広がった。

その景気は隅々までクリアーだった。

ああ、庭の緑は冬だと言うのに、こんなにも力強く生き生きと春に向けて力を蓄えているのか。

今、目覚めたばかりのように、目に映る景色がこれまでと違うもののように見えた。

わたしはこれまで片目で世界を見ていたのかもしれない。

 

「幾島、わかった。

そうだ、わたしは薩摩から強運を持ってきたのだった。

忘れかけていた。

そうだ、強運は弱気を嫌うのだ。

思い出させてくれて、ありがとう。」

 

「思い出していただけて、よろしゅうございました。

ご安心下さい、篤姫様。

ちゃんと次の手は打っております。

どうぞ、この幾島にお任せ下さいませ。

そして篤姫様は、弱気を捨て強運をお持ちのことだけを思い出して下さいませ。

龍は強きものがお好きです。

篤姫様が強運を思い出した暁には、流れは変わってまいります。」

 

幾島はキッパリと言い切った。

よし、幾島に全権をゆだねよう!

彼女に任せておけば、大丈夫だ。

 

「幾島、そなたに任せる。

一見ネガティブに見える出来事もきっと最善の未来につながっているに、違いない。

なぜなら・・・

わたしは強運だからだ。」

 

「はい、その通りでございます。」

 

幾島はニッコリ笑った。

おい!笑ったぞ、あの幾島が!!

いや、笑わせた?!

心の中で、「やったぜぃ!」と喝さいを送った。

 

やっぱり、わたし、強運!!

 

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あなたは自分のことを、強運だと思っていますか?

 

強運になるのは、簡単です。

 

自分は強運だ、と決めたらいいだけです。

 

 

強運は弱気な人がきらいです。

 

暗い人がきらいです。

 

ケチな人がきらいです。

 

 

その反対の人が大すきで、くっついてきますよ。

 

 

 

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美開女(Be.Akujo)への五歩目。

 

 

 

 

 

 

 

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